東京区部、多摩地区は5%以下の上昇ですがその他の地区は10%前後、千葉県は20%近くの上昇となっています。
この差は都県地域別中古戸建住宅の成約価格の推移を見ると判ります。
東京区部、多摩地区は2020年末から2021年初旬にかけて一度頭打ちになり下落したあと、再度上昇に転じています。よって上昇幅が抑えられている結果になっています。
また最近は人気があった湾岸のタワーマンションの売れ行きに陰りが見え始めてきた事にも影響があります。これは近年の異常気象被害で、いわゆる海抜0地域やハザードマップ危険地域を避ける購入希望者が多くなってきたことによるものが一因になっています。
この層が地盤のしっかりした城西、城南、多摩地区(武蔵野市以西)に購入のターゲットを移してきた結果、中古住宅価格の再上昇に繋がったと考えられます。
今後、千葉県、埼玉県、神奈川県地価動向は読めませんが、東京区部、多摩地区の地価は極端な下落に転じることはなさそうでしょう。